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なにをするにつけても、きめこまやかな日本の農業からは考えられないやり方だが、それでも新疆のトマトの質は高い。 新疆は砂漠地帯だから乾燥しており、夏の陽射しが強烈である。
寒暖差もいたって大きい。 トマト栽培にうってつけの気象条件のおかげで、リコピンの含有量も糖度もいたって高い、理想的なトマトができるのだ。

中国産の野菜というと消費者は残留農薬を心配するが、新疆のトマト栽培では、ほとんど農薬が使われていない。 新疆は砂漠地帯だから、冬になるとマイナス30度というとんでもない寒さになる。
そのため、害虫類が越冬して生き残れないのだ。 作付け面積がさらに広がり、トマトが大量につくられるようになると、現地のきびしい気候に耐性のある害虫の出現は避けられないだろうが、少なくともいまのところ農薬は使われていない。
そもそも新疆のトマト農家は、お金のかかる農薬は極力使いたくないのである。 そんなわけで、私はいま、安くておいしい加工用トマトの産地として、中国に大きな期待を寄せている。
中国のトマト生産がさらに発展し、新疆などで質の高い加工用トマトがもっと多くつくられるようになれば、より質の高い原料を得て、濃縮還元タイプのトマトジュースは、いっそうおいしくなるだろう。 将来が楽しみである。
かねてから疑問でならないことがある。 どうしてトマト、ニンジン、赤ピーマンを「緑黄色野菜」と呼ぶのかということだ。
だって、これらの野菜は赤色やオレンジ色だ。 緑色でもないし、黄色でもない。
読者のみなさんも、緑黄色といわれてもピンとこないのではないか。 緑色というからには、レタスやハクサイ、キャベツなど、薄い緑色の野菜も緑黄色野菜なのかというと、そうではない。
レタスやハクサイは緑黄色野菜には入らない。 しかし、ホウレンソウやモロヘイヤなどは緑黄色野菜に入る。
また、カブやダイコンも葉の部分は緑黄色野菜ということになっている。 どうもわかりにくい。

緑黄色野菜とはいったいどういう野菜を指すのか。 以前は「可食部100グラムにつき、カロチン600マイクログラム(100万分の1グラム)以上を含む野菜」と定義されていたが、最近はわかりやすく「カロチノイド類をたくさん含む色の濃い野菜」と呼ぶようになった。
カロチノイド類とは、動植物に含まれる、赤色や黄色、オレンジ色の色素のことだ。 トマト、ニンジン、赤ピーマンは、このカロチノイド類をたくさん含んでいる。

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